はじめに

平成21年11月に開催した第22回JA福井県大会では、「実践!農とくらしへ地域貢献」をテーマに、5つの重点取り組みとビジョンを掲げ、その実現に向けて実践することを決議しました。

3年目の現在、各JAでは組合員の立場に立った、実践活動が行われています。

第23回JA福井県大会組織協議案は、前回大会決議で示した方向を受け継ぎ、さらに前進させたものです。

戦後の農業・地域を支えてきた70歳以上の農家組合員(第一世代)の世代交代が迫っているなかで、10年後の福井県JAグループのめざす姿を掲げ、多様な組合員にとって魅力ある総合事業を展開するために、地域の農業・農村の将来ビジョン(地域営農ビジョン)を柱とした「地域農業戦略」、身近なJA支店を拠点に地域とのつながりに取り組む「地域くらし戦略」、組合員に向き合い地域に根ざした事業運営をJA経営の柱とした「経営基盤戦略」、の3つの成長戦略を、実践していこうとするものです。

わが国の経済情勢は、依然として景気の足踏みが続いており、デフレ脱却に向けた糸口が見えない状況であります。このような中、国会では消費税増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案が可決成立されるなど、これからの国民生活に影響を及ぼす事案が多数議論されている状況にあります。

また、国内農業をめぐる情勢は、政府によるTPP交渉参加の動きなど、今後の動向に注視が必要な状況が続いています。農業所得の減少や少子高齢化による担い手不足など課題が山積しています。

JA・中央会・各連合会は、第23回JA福井県大会決議事項を中期3ヶ年計画や各事業計画に反映し、組合員・利用者・地域住民との結びつき・ふれあいを、一歩一歩着実に実践していきます。